毎年１１月２２・２３日に行われる高尾山穂見神社の秋季例大祭。かつては、夜通し行われたことから「高尾の夜祭」「夜参り」と呼ばれています。
　歴史ある穂見神社は、千年以上前の神社一覧にも載っていて、昔から五穀豊穣・養蚕守護の神として信仰されました。最近は商売繁盛の神としても県内外から大勢の人々が訪れる神社です。
　昨夜は風もなく例年にない暖かい夜でした。参道は渋滞するほどで、境内も多くの参拝者の方で賑わっていました。

 
幻想的な参道。今年鳥居の朱が塗り直されました。趣のある神門

神社の祭神は保食神（うけもちのかみ）。本殿は、拝殿の奥にあります。木彫りの狛犬が迎えてくれます。

市指定文化財の神楽殿。火災の後、明治十八年から再建されたもので屋根には幾つかの彫刻が施されており、その見事な造形に目を奪われました。

 
狐の舞の後、福餅がまかれました。　　　　　　　　　　こちらは全国的にも珍しい「資金貸し」の習慣で、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　商売繁盛の元手となる資本金を神社から借り、翌年
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　には倍にして返すという習慣です。

 
高尾古道を歩く「提灯行列」にはスタッフの方を含め１００名以上が登ったそうです。参拝者には、完熟農園さんとほたるみ館の皆さんから心がこもった温かいとん汁が振る舞われました。

また、境内には江戸時代の彫刻師「左甚五郎」の作と伝えられている高尾の馬の彫刻も祀られています。

穂見神社の例祭は年２回、５月の春季例祭と１１月の秋季例大祭です。皆さまも伝統ある穂見神社に参拝してみてはいかがでしょうか…