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神部神社の「曳舟神事」

公開日時 : 2016年03月06日

神部神社の「曳舟神事」

 南アルプス市下宮地の神部神社を紹介します。神部神社は「三輪神社」ともいい、三世紀後半、奈良の大三輪神社から神様をこの地に遷し神社を創建したそうです。
 その時代は甲斐の国は湖水で三輪明神様と使いの方は舟に乗ってきた言い伝えがあり、古くは「船祭」「曳舟祭」とも呼ばれる神事でした。
 現在の「曳舟神事」は水のないところで舟を曳くということで全国的にも珍しい神事です。かつては旧暦の2月2日に行われていましたが、最近は3月2日に近い日曜日に行われています。

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朱の鳥居が目にも美しい。三輪大明神の文字が見えます。拝殿の奥に本殿があります。

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拝殿の中でお祓いを受けたあと、舟を下ろします。

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二本の綱を上宮地と下宮地の氏子の皆さんで曳いて鳥居まで進みます。
鳥居に向かって宮司が矢を放ちます。これは四至を祓い除ける意味で8本放たれます。

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「舟引祭御弓場」と刻まれた石柱の前に的が設置され、8本の矢を射て厄を祓うと同時に豊穣を占います。
他にも「御遷座式斎場」にて、くじらの汐吹きの神事も行われました。
これらの神事は、南アルプス市の無形民俗文化財にも指定されています。
また「神部神社の算額」は市の文化財にも指定されていて、和算の絵馬はとても珍しいとのことです。